大沢在昌さん「幸せな小説家です」 紫綬褒章
2022年11月02日13時31分
「本当に望外。俺でいいの?」。警察小説「新宿鮫」などで知られる作家の大沢在昌さん(66)は、紫綬褒章受章の知らせに驚きを隠さない。「中学生の頃からハードボイルドが好きで、書きたいものでデビューできた。読者が支持してくれて、幸せな小説家です」と笑みを浮かべた。
小説家の大沢在昌さんに紫綬 劇作家マキノノゾミさんら―秋の褒章
40年以上、第一線で活躍。直木賞をはじめ数々の受賞歴があり、映像化された作品も多い。「普通の人が味わえないような経験ができた。生まれ変わったらまた小説家になりたい」と実感を込める。
魅力的な主人公が登場するシリーズ作品で多くの読者を楽しませ、後輩作家に与えた影響も大きい。「2時間かそこら、浮世の憂さを忘れてもらえたら、作家として一番うれしい。面白いものをとにかく書いていきたいだけ」と前を見据えた。