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深紫外LEDの小型照射機 ウイルスを不活性化―情報通信研究機構

2022年11月01日15時00分

ウイルスを不活性化し、細菌を退治できる深紫外線の発光ダイオード(LED)を搭載した小型照射機の試作品(写真右はLED搭載部分の拡大)(情報通信研究機構の井上振一郎・深紫外光ICT研究室長提供)

ウイルスを不活性化し、細菌を退治できる深紫外線の発光ダイオード(LED)を搭載した小型照射機の試作品(写真右はLED搭載部分の拡大)(情報通信研究機構の井上振一郎・深紫外光ICT研究室長提供)

 新型コロナウイルスなどのウイルスを不活性化し、細菌を退治できる強力な紫外線照射機を手で持ち運べる大きさで試作したと、情報通信研究機構が1日までに発表した。ウイルスなどのリボ核酸(RNA)やDNAを狙い撃ちする深紫外線の波長で、世界最高レベルの出力がある発光ダイオード(LED)を開発して実現した。

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 実験しやすいブタのコロナウイルスへの照射試験では、60センチ離れた距離から直径1メートルの範囲に照射し、30秒以内にほぼ100%不活性化できた。
 同機構の井上振一郎・深紫外光ICT研究室長は「このLEDを信頼度高く量産できる技術を開発し、民間企業と2、3年以内をめどに実用化したい」と話している。実用化されれば、病院や公共施設、交通機関などの消毒作業が容易になると期待される。

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