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古いワイヤ交換怠ったか つり橋崩落、捜索続く―インド

2022年11月01日13時31分

31日、インド西部グジャラート州モルビ地区の崩落したつり橋の下で続く捜索(AFP時事)

31日、インド西部グジャラート州モルビ地区の崩落したつり橋の下で続く捜索(AFP時事)

  • 崩落したインド西部グジャラート州のつり橋=10月31日、モルビ地区(AFP時事)

 【ニューデリー時事】インド西部グジャラート州で30日に起きたつり橋の崩落事故で、民放NDTVは31日、複数の関係者の話として自治体から橋の改修工事を請け負った業者が橋を支える古いワイヤの一部を交換していなかったと報じた。想定を超える人出による重さに加え、ワイヤの劣化も崩落につながった可能性がある。

改修直後のつり橋崩落、140人死亡 業者、安全確認せず通行再開か―インド

 地元メディアによると、約140人の死亡が確認された。2歳児を含む40人以上の子供が犠牲となった。川に転落した人の捜索が続いている。
 ロイター通信が入手した現場の監視カメラ映像には橋の上で若者らが密集している様子が映っており、突然ワイヤが切れ落下した。州政府は事故原因究明のため調査委員会を設置。一方、地元警察は改修工事の請負業者の社員や、橋のチケット販売員ら9人の身柄を拘束。刑事責任を追及する構えだ。
 AFP通信によれば、事故が起きたモルビ地区の墓地には遺族が埋葬のため列をつくった。21歳と12歳のおい2人を失った実業家ラフィク・ガッファールさん(45)はAFPに対し「水面の至る所に遺体が浮かび、橋に取り残された人が助けを求めていた。家族は打ちひしがれ、喪失を克服するのは難しい」と語った。
 橋は改修工事を経て26日に通行が再開されたばかり。ヒンズー教の祝祭なども重なり、観光名所だった橋には当時大勢が集まっていた。

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