トヨタ、営業益3割減 資材高直撃、円安効果上回る―「リーマン超える影響」・中間決算
2022年11月01日19時38分
トヨタ自動車が1日発表した2022年9月中間連結決算(国際会計基準)は、売上高に当たる営業収益が前年同期比14.4%増の17兆7093億円となった一方、本業のもうけを示す営業利益は34.7%減の1兆1414億円、純利益は23.2%減の1兆1710億円と中間決算として2年ぶりの減益となった。売上高は21年を抜いて過去最高だったが、利益面では鉄やアルミなど資材の価格高騰が直撃。円安に伴う海外収益や輸出へのプラス効果を上回った。
記者会見した近健太副社長は、為替変動や資材高騰、半導体不足など「半年間で大きな変化がいくつも同時に起こった」と指摘。米リーマン・ショックを引き合いに出し、「今回はそれを超える影響を受けている」と強調した。
円安による営業利益へのプラス効果は5650億円。しかし、資材高騰の悪影響が7650億円に上り、円安効果を打ち消した。また、ロシアでの生産終了に伴い969億円の費用を計上した。