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ウクライナ全土にミサイル攻撃 穀物輸出、ロシア抜きで続行

2022年10月31日21時38分

31日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)で、ミサイル攻撃後に地下鉄駅構内のシェルターで情報を確認する人々(EPA時事)

31日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)で、ミサイル攻撃後に地下鉄駅構内のシェルターで情報を確認する人々(EPA時事)

 【ベルリン時事】ウクライナ紙キーウ・インディペンデントが伝えた同国空軍の発表によると、ロシア軍は31日朝、ウクライナ全土に向けミサイル55発を発射した。ウクライナは44発を撃ち落としたが、一部は首都キーウ(キエフ)などに着弾し、インフラに大きな被害が出ているという。

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 被害が出たのは、キーウのほか中部キロボフラード州や、ルーマニア、モルドバと国境を接する西部チェルノフツイ州など。ロシア国防省は31日、ウクライナのエネルギー施設などを標的として、「高精度」の兵器による攻撃を続けていると発表。「攻撃目標は達成された」と主張した。ロシア軍は今回と同じ月曜の10日と17日の朝にも、ミサイルやドローンによる大規模攻撃を行った。
 キーウのクリチコ市長は通信アプリ「テレグラム」に、市内の一部で電力や水道が使用不能になっていると投稿した。キーウ州のクレバ知事はテレグラムで、建物が破壊され、人的被害の確認を急いでいると明らかにした。
 AFP通信によれば、ウクライナが撃墜したロシアのミサイルがウクライナの隣国モルドバ北部の村に落下。複数の家屋の窓が破壊されたが、死傷者は出なかった。
 一方、ウクライナのクブラコフ・インフラ相はツイッターで、31日に12隻の穀物輸出船が、同国の港湾を出航したと明らかにした。
 ロシアは29日に、ウクライナの港湾から黒海経由で穀物を輸出する合意の履行停止を表明した。これに対し、合意を仲介したトルコと国連は30日、輸出継続のため、ロシア抜きで引き続き輸出に必要な船舶の検査などを行うと表明していた。

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