クリミア軍港に攻撃と発表 艦艇損傷理由に穀物合意「停止」―ロシア
2022年10月30日01時36分
タス通信によると、ロシア国防省は29日、2014年に一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島の軍港セバストポリで同日未明、無人機や自律型潜水機による攻撃があったと明らかにした。ロシア側は、黒海経由のウクライナ産穀物輸出の安全確保に従事していた艦艇が損傷したと主張。ロシア外務、国防両省は、穀物輸出を巡る合意の履行を無期限停止すると発表した。
ウクライナ側は攻撃への関与を認めていない。ロシアは穀物輸出合意に不満を抱いていたとされ、仲介した国連やトルコに要求をのませるため、ウクライナの仕業に見せ掛けて攻撃する「偽旗作戦」を行った可能性もある。
親ロシア派のラズボジャエフ市長は、ウクライナ軍による攻撃と断じた上で、「(2月のロシアによるウクライナ侵攻開始後で)最大規模だった」と指摘した。