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チベットで異例のデモか 都市封鎖に抗議、映像出回る―中国

2022年10月28日22時41分

中国チベット自治区の区都ラサ市にあるポタラ宮=2021年6月2日(AFP時事)

中国チベット自治区の区都ラサ市にあるポタラ宮=2021年6月2日(AFP時事)

 【北京時事】中国チベット自治区の区都ラサ市の住民が新型コロナウイルスの感染拡大に伴うロックダウン(都市封鎖)に抗議して起こした大規模デモとされる映像がインターネット上に出回り、波紋が広がっている。ラサでは北京五輪直前の2008年3月、多数のチベット族僧侶や住民が加わった「チベット騒乱」が鎮圧されて以降、厳しい統制が続いており、デモが発生するのは極めて異例。

〔写真特集〕チベット問題

 交流サイト(SNS)などによると、ラサでは8月以降、ロックダウンが続いている。最近の新規感染者は1日数人程度で推移しているが、厳しい防疫対策が見直されず、住民の不満が爆発したとみられる。
 ツイッターに投稿された動画には大勢の市民が通りに集まり、抗議の声を上げる中、公安当局が拡声器を使い、「速やかに帰宅しなさい」と呼び掛ける様子などが映されている。
 外国メディアの報道によると、デモが発生したのは26日。多くは漢族の出稼ぎ労働者で「家に帰りたい」などと訴えていたという。関連の報道や映像は中国では検索できない状況だ。
 中国では今月、5年に1度の共産党大会が開かれ、新指導部が発足したばかり。習近平国家主席は当面、感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ政策」を堅持する姿勢を示しており、市民の間で不満が広がっている。

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