木原副長官、教団側から推薦状 岸田首相最側近、野党は辞任要求―旧統一教会
2022年10月28日17時55分
木原誠二官房副長官は28日の衆院内閣委員会で、2021年10月の前回衆院選の際に、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体「世界平和連合」から推薦状を受け取っていたと明らかにした。共産党の塩川鉄也氏への答弁。
木原氏は16年12月に教会関連団体主催の会合に参加していたことが既に分かっている。旧統一教会問題で苦慮する首相にとって、最側近の木原氏に新たな接点が発覚したことは、展開次第で政権の火種になる可能性もある。
推薦状の受け取りについて、木原氏は委員会で「私、スタッフ、事務所を含めて当時の認識が不足していた。正しくなかった。深く反省し、おわびしたい」と陳謝。一方で「具体的に政策要望などを受けたことはない」と述べ、推薦確認書への署名は否定した。
木原氏によると、直近4回の衆院選で受け取った約1000枚の推薦状のリストを確認する中で判明した。当該推薦状は木原氏側から要請しておらず、団体側が自主的に持って来たとも説明した。
これに対し、国民民主党の舟山康江参院議員会長は記者会見で「内閣のある意味要だ。辞めるべきだ」と要求。共産党の田村智子政策委員長も「次々と接点が明らかになる。まずは全部明らかにしなければ駄目だ」と批判した。