岡山と北海道で鳥インフル 今季初、感染拡大防止へ全力
2022年10月28日12時14分
岡山県は28日、倉敷市の養鶏場で致死率の高い高病原性鳥インフルエンザの感染を確認したと発表した。感染確認は、国内の農場では今シーズン初めて。北海道厚真町の養鶏場でも同日、陽性が確認された。県、道はそれぞれ、両養鶏場で飼育されている計約34万羽の殺処分を始めた。
政府は同日午前、首相官邸で関係閣僚会議を開き、感染拡大防止へ万全の対応を取ることを確認した。松野博一官房長官は全国の自治体などに対し、養鶏場の衛生管理などを徹底するよう要請。岸田文雄首相も会議に先立ち、関係省庁に厳重な警戒と防疫措置を進めるよう指示した。
岡山県によると、死んだ鶏が増えているとの連絡が27日午後に養鶏場から家畜保健衛生所にあり、簡易検査で陽性が判明。その後の遺伝子検査で感染を確認した。県は自衛隊に災害派遣を要請し、飼育する約17万羽を殺処分するほか、半径10キロ圏内の8農場で鶏や卵の搬出を制限する。
北海道でも27日に70羽が死んだとの連絡が入り、28日午前の遺伝子検査で感染を確認。飼育する約17万羽を殺処分する。