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仁科芳雄記念室を新設 日本の原子物理学の父―埼玉の理研

2022年10月26日19時53分

理化学研究所の仁科加速器科学研究センターに新設された仁科芳雄記念室=26日午後、埼玉県和光市

理化学研究所の仁科加速器科学研究センターに新設された仁科芳雄記念室=26日午後、埼玉県和光市

 理化学研究所は「日本の原子物理学の父」と呼ばれる元所長仁科芳雄博士の記念室を埼玉県和光市の仁科加速器科学研究センターに新設し、26日、報道陣に公開した。理研のかつての所在地、東京・駒込の建物には仁科博士の執務室が1951年の死去当時のまま保存されていたが、老朽化で取り壊されることになったため、机やいすなどの寄贈を受けて整備した。

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 仁科博士は1890年岡山県生まれ。東京帝国大を卒業して理研に入った後、欧州に留学。デンマーク・コペンハーゲンにあった著名な理論物理学者ニールス・ボーアの研究室で自由に討論する雰囲気に触れ、理研で1931年に自らの研究室を発足させた際、「コペンハーゲン精神」として掲げた。宇宙線や原子核物理などの研究で成果を上げ、後にノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士や朝永振一郎博士らを輩出した。

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