円急伸、149円台前半 乱高下後、介入警戒で小動き―東京市場
2022年10月24日18時38分
24日の外国為替市場の円相場は乱高下した後、1ドル=149円を挟んで小動きとなった。朝方、円相場が149円台から145円台に急騰するなど値動きの荒い展開となり、市場では政府・日銀が21日の海外市場に続き為替介入に踏み切ったとの観測が広がった。午後5時現在の東京外為市場の円相場は149円25~29銭と前週末比1円22銭の円高・ドル安。
介入の実務を指揮する財務省の神田真人財務官は24日、記者団の取材に応じ、朝方の円急騰に関して「介入の有無については一切コメントしない」と語った。一方、市場関係者からは「速いペースで円売りが進んだため、介入に踏み切ったのではないか」(銀行系証券)との指摘が出ている。
鈴木俊一財務相は24日の参院予算委員会で、「為替(の投機)筋による過度な変動は容認できない」と急速な円安をけん制。市場ではさらなる介入への警戒感が一段と高まり、その後の円相場は狭い値幅での推移となった。