円乱高下、148円台後半 再び介入の観測―外為市場
2022年10月24日12時18分
24日の外国為替市場では朝方、円相場が1ドル=149円台から145円台に急騰するなど乱高下した。市場では政府・日銀が21日の海外市場に続き、為替介入に踏み切ったとの観測も浮上している。正午現在は148円85~85銭と前週末比1円62銭の円高・ドル安。
前週末に海外市場で政府・日銀による介入が実施され、一部の電子取引で一時144円台を付けたとみられる。週明けの24日朝は、再び日米金利差を意識した円売りが進み、149円台まで水準を戻していた。しかし、その後は円高方向に振れ、一気に145円台半ばまで急騰。市場では「介入の可能性もある」(大手邦銀)と、政府・日銀が週末を挟み介入を繰り返した可能性が指摘されている。
24日朝の円急騰について、財務省の神田真人財務官は記者団に対し、介入の有無にはコメントせず、「24時間365日、過度な変動に対しては適切な対応を取ると申し上げており、これからもずっと続けていく」と急速な円安進行をけん制。市場では警戒感が広がっている。