2段目姿勢制御装置に異常 イプシロン6号機失敗―JAXA
2022年10月18日20時10分
打ち上げに失敗したイプシロンロケット6号機について、第2段エンジンの姿勢制御装置の一つに異常が起きていたことが分かった。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が18日、文部科学省の部会で明らかにした。
JAXAによると、3段式固体ロケットのイプシロン6号機は、打ち上げ後に第1段エンジンを正常に燃焼、分離した。第2段エンジンの燃焼終了時も異常はなかったが、直後から姿勢が乱れ始めた。予定より約21度右下方向にずれていたといい、JAXAは軌道投入を断念。打ち上げ6分28秒後に機体を破壊する信号を送った。
飛行データの解析などから、第2段エンジンの燃焼終了後に、ガスジェットを噴射して機体の向きなどをコントロールする「RCS」という装置の1系統が作動しなかったことが分かった。噴射に必要な燃料が流れなかった可能性が高いという。