ロシア前大統領、イスラエルに警告 イラン製兵器批判で情報戦か
2022年10月18日16時45分
ロシアのメドベージェフ前大統領は17日、通信アプリ「テレグラム」で「イスラエルは(ウクライナのゼレンスキー政権に)武器供給しようとしているようだ」と主張し、無謀な行動はロシアとの2国間関係を破壊すると警告した。具体的根拠を示しておらず、ロシアとイランの軍事協力に注目させないために情報戦を仕掛けている可能性がある。
ウクライナに侵攻するロシアはイラン製自爆ドローンを本格投入したほか、イラン製弾道ミサイルの調達も進めつつあると伝えられており、欧米やイスラエルから批判を浴びている。
政治専門紙ポリティコは17日、メドベージェフ氏の「指摘」について、イスラエル閣僚のツイッター投稿への反応とみられると報じた。この閣僚は16日、自国と敵対するイランの対ロシア協力を引き合いに「ウクライナは米国や北大西洋条約機構(NATO)加盟国によるものと同じように(イスラエルによる)軍事支援を受ける時が来た」と記した。ただ、イスラエル政府の方針変更を意味するものではないとみられる。