株、一時400円超す下げ 円安、32年ぶり148円台後半―東京市場
2022年10月17日12時08分
17日午前の東京株式市場は、前週末に米長期金利が上昇し米国株が下落した流れを引き継ぎ、売りが優勢となった。日経平均株価は反落し、前週末終値からの下げ幅は一時400円を超えた。午前の終値は387円76銭安の2万6703円00銭。外国為替市場の円相場は正午現在1ドル=148円61~62銭と前週末午後5時(147円48~48銭)に比べ1円13銭の大幅円安・ドル高で、約32年ぶりの安値圏。
止まらぬ円安、150円視野 介入警戒も流れ変わらず―外為市場
市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な利上げが続くとの見方が強く、前週末に米長期金利は4%台に上昇した。金利上昇を嫌気してハイテク株が軟調となったことから、週明けの東京市場でも半導体関連株などが値下がりした。
円相場は、前週末のニューヨーク市場で日米金利差拡大を意識して円売り・ドル買いが加速し、一時148円86銭まで下落した流れを引き継ぎ、1990年8月以来の円安水準。
財務省の神田真人財務官は17日朝、記者団に「(為替の)過度な変動に対して、しっかりと対応していく」と述べ、過度な円安には追加の為替介入を辞さない姿勢を強調した。市場関係者からは「介入警戒感が非常に高まっている。しばらくは神経質な値動きが続く」との指摘が聞かれた。