日本、同じ轍は踏まず 猛攻しのいで最終戦勝利―ラグビー
2022年10月14日23時01分
後半にオーストラリアAがトライラッシュで猛追してきた。過去2戦の逆転負けと似た展開で、日本にとっては嫌なムード。しかし、「結果にこだわる」と誓っていたプロップ稲垣をはじめ、選手たちは同じ轍(てつ)は踏まなかった。
最大23点のリードは時間を追うごとに減り、ついに2点差に。だが後半32分、敵陣深くでのラインアウトからモールを形成して一気に攻め込むと、最後は途中出場のFWマキシがインゴールへ。豪州Aの猛攻はその後も続いたが、ゴール前の密集でWTBフィフィタが相手ボールを奪ってピンチ脱出。逆転は許さなかった。
前戦は最終盤に無理な攻撃を仕掛けたことが災いし、土壇場で試合をひっくり返された。主将のフッカー坂手は「全員が同じ絵を見られていない」。どんな状況でも、冷静に戦術を遂行する重要性を再認識させられた。
坂手は「悪いところもあったが最後に勝ててよかった」と僅差の勝利をかみしめ、ジョセフ・ヘッドコーチは「チームは学んだことを修正しようと励んできた」。この後はニュージーランド、イングランド、フランスと強豪とのテストマッチが続く。苦しかった3連戦で得た教訓を生かしたい。