自民、村上氏の党役職1年停止 「国賊」発言で処分
2022年10月12日17時35分
自民党は12日、党紀委員会(衛藤晟一委員長)を党本部で開き、安倍晋三元首相を「国賊」と表現した村上誠一郎・元行政改革担当相(70)=衆院愛媛2区=を1年間の「党の役職停止」とする処分を全会一致で決めた。発言があったと認め、党員の「品位を汚す行為」に当たると判断した。会合後、衛藤氏が記者団に明らかにした。
村上氏は当選12回のベテラン。党運営などの重要事項を決定する総務会のメンバーである総務を務めており、このポストを外れることになる。
党紀委に対し、村上氏は自身の発言について「よく記憶はしていないが、不用意な発言でおわびして撤回したい」と文書で弁明した。これを受けた党紀委の議論について、衛藤氏は「功績があり、命懸けで国のために取り組んできた(安倍)総裁に対する『国賊』との発言は極めて非礼で、許し難いという意見で一致した」と説明した。
村上氏は記者会見し、「(安倍氏の)15日の山口県民葬が終わったら、速やかにご遺族におわびに伺いたい」と述べた。発言した記憶は「正直言って今でも、ない」と述べた。