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オデッサを世界遺産に申請 「ロシアの標的」とウクライナ大統領

2022年10月12日14時19分

ウクライナ南部の港湾都市オデッサ=5月19日(AFP時事)

ウクライナ南部の港湾都市オデッサ=5月19日(AFP時事)

 【パリAFP時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、南部の港湾都市オデッサの歴史地区について、世界遺産への登録を正式に求めた。パリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部で加盟国に対しビデオメッセージを寄せた。

文化遺産をデジタル化 攻撃に備え保護急ぐ―ウクライナ

 オデッサは18世紀、帝政ロシアの専制君主エカテリーナ2世が国家の近代的な海の玄関口として布告して以降、発展を続けた。「黒海の真珠」とも称される。
 ゼレンスキー氏は「われわれの共通の歴史、文化、遺産を破壊することに対し、世界が目を背けないという明確なシグナルを送る必要がある」と強調した上で、「そのための一つの方法はオデッサ歴史地区の保存だ」と指摘。ロシアの攻撃の標的となっているとして「オデッサを支援してほしい」と呼び掛けた。
 世界遺産への登録を決定する世界遺産委員会は今夏にロシアで開かれる予定だったが、2月のウクライナ侵攻後、延期されている。ユネスコはウクライナの申請を次回委員会で協議すると表明したが、日程は未定だ。
 ウクライナでは首都キーウ(キエフ)の聖ソフィア大聖堂など6カ所が世界遺産に登録済み。ユネスコによると、ロシアの侵攻で被害を受けた世界遺産はないという。

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