東京株、714円安 円も下落、為替介入警戒
2022年10月11日17時51分
11日の東京株式市場は海外株急落を受けて売りが優勢となり、日経平均株価は前週末比714円86銭安の2万6401円25銭と大幅続落して終わった。一方、東京外国為替市場の円相場は日米金利差拡大を意識して、一時1ドル=145円台後半に下落。政府・日銀が円買い介入に踏み切った水準近辺まで円安が進んだ。
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東京市場の連休中、欧米株式市場では世界的な金融引き締めによる景気後退懸念から主要株価指数が値下がりした。「決算発表シーズンを前に、米国では企業の収益悪化不安が出ている」(大手証券)といい、休み明けの東京株式市場でも幅広い業種に売りが出た。
米政府が中国への半導体輸出規制強化を発表したことも関連株の売りを誘った。
東京外国為替市場では、先週末に発表された米雇用統計が堅調だったことから、連邦準備制度理事会(FRB)の大幅な利上げが続くとの見方が強まり、円売り・ドル買いが進んだ。ただ、夕方にかけては米長期金利の上昇一服や為替介入への警戒感から、円の買い戻しも入った。午後5時現在は145円63~63銭と前週末比72銭の円安・ドル高。