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ハイブリッドロケット打ち上げ ガンプラゴミも燃料に―神奈川大

2022年10月08日16時22分

打ち上がった神奈川大のハイブリッドロケット=8日午前、秋田県能代市

打ち上がった神奈川大のハイブリッドロケット=8日午前、秋田県能代市

  • ハイブリッドロケットを発射台に挿入する神奈川大チーム=9月23日、同大構内(同大宇宙ロケット部提供)
  • 打ち上げられたハイブリッドロケットの飛行を分析する神奈川大などのチーム=8日午前、秋田県能代市
  • ガンダムプラモデルの部品を取り外した後の枠(ランナー)(神奈川大宇宙ロケット部提供)

 神奈川大の航空宇宙構造研究室と宇宙ロケット部は8日、秋田県能代市の海岸で、安全で低コスト化が期待できるハイブリッドロケットを打ち上げた。燃料の一部に、人気アニメ機動戦士ガンダムシリーズのプラモデル(ガンプラ)から出る廃プラスチックを活用。持続可能な宇宙開発に向けて前進した。

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 ロケットは約4.185キロ(速報値)の高さまで到達したが、上空の強い風により発射台の角度を下げた影響で、同大が昨年更新した国内記録(約10.1キロ)には届かなかった。
 ハイブリッドロケットは、プラスチックなどの固体を、亜酸化窒素などの液体で燃やして飛ぶ。原理的に爆発や有害ガスの発生の恐れがないが、燃料が燃えにくく、推力向上が課題だ。同大によると、「CAMUIロケット」で知られる北海道大など国内外で研究が進められている。
 今回はガンプラを販売するバンダイナムコホールディングスなどが協力。回収したガンプラ部品の枠(ランナー)の提供を受け、信州大の加工技術を活用してロケット燃料の一部に再生させた。

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