小田急新宿本館、営業終了 29年度、超高層ビルに
2022年10月02日21時30分
新宿駅西口の「顔」とも言える存在の小田急百貨店新宿店本館(東京都新宿区)が2日、50年以上の歴史に幕を下ろし、営業を終了した。取り壊した後、2029年度にオフィスや商業施設が入る高さ約260メートルの超高層ビルに生まれ変わる。今後は隣接する別館「ハルク」を改装し、4日から「新宿店」として営業を継続する。
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2日、館内には「これまでのご厚情に心より感謝申し上げますとともに、より一層のご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます」とのアナウンスが流れた。
同日夕刻、本館外壁に「小田急百貨店 LOVE YOU」を意味するイルミネーションが点灯した。午後8時半に閉店。開業当初から買い物に来ているという同中野区在住の50代女性は「母に連れられて子どもの頃から通った場所。なくなるのは本当に寂しい」と目に涙を浮かべながら語った。