臨時国会、12月10日まで69日間 教団接点、細田氏は29日に説明
2022年09月28日18時01分
政府・与党は28日、10月3日に召集する臨時国会の会期を12月10日までの69日間とする方針を決め、野党と合意した。召集日に岸田文雄首相の所信表明演説を行うことも提案したが、野党は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が取り沙汰される細田博之衆院議長に国会で説明するよう求め、折り合わなかった。細田氏は29日に自主的な点検結果を公表する方向となった。
ただ、細田氏は国会の委員会に出席しての説明や質疑応答には応じない構えのため、野党が納得するかは不透明だ。立憲民主党の安住淳国対委員長は「旧統一教会との深い関係が指摘されているが、自民党の調査対象になっていない」と記者団に強調。国会での質疑に応じない場合は「資質が問われる」とけん制した。
臨時国会は7月の参院選後、与野党が初めて本格的な論戦を交わす場となる。衆院議院運営委員会は28日午後の理事会で、臨時国会について(1)10月3日に天皇陛下をお迎えして開会式を実施する(2)会期は69日間とする―ことを確認。山口俊一委員長(自民)は、細田氏が教団側との接点に関する自主的な点検結果を29日に公表する方向だと明らかにした。
野党は細田氏の対応を見極め、所信表明演説に応じるかを判断する。自民党幹部によると、細田氏は書面でコメントを公表する予定という。