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ウクライナ侵攻に「お墨付き」 ロシア地方選で与党勝利

2022年09月13日15時12分

ロシアのペスコフ大統領報道官=5月9日、モスクワ(EPA時事)

ロシアのペスコフ大統領報道官=5月9日、モスクワ(EPA時事)

 11日に投開票されたロシア統一地方選は、直接投票で行われた14の地方首長選で、プーチン政権与党「統一ロシア」系の現職候補が全勝した。タス通信によると、ペスコフ大統領報道官は12日、「プーチン大統領とその政策への高水準の支持を示しているのは言うまでもない」と述べ、ウクライナ侵攻に「お墨付き」が得られたという認識を示した。

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 地方首長選は、政権が決めた知事らの人事を住民が「追認」する意味合いが強い。近年、政権の長期化に伴い、極東など一部地方から不満も噴出していたが、今回は無風選挙だった。
 2月の侵攻開始後、ロシア軍に関する「偽情報」流布を刑事罰に問い、最高15年の禁錮刑を科す法律が成立。反戦デモを含む反体制派の活動も規制された結果、政権にとっては有利な状況が生まれたもようだ。異例の「戦時下」で行われた統一地方選は、プーチン氏の再出馬の可能性がある2024年の大統領選に向けたモデルケースになるとみられる。
 モンゴル系住民が中心で、多くの戦死者を出しているシベリアのブリャート共和国の首長選でも、統一ロシアが勝利した。最大野党・共産党はウクライナ侵攻に反対する大物政治家を擁立するとみられたものの、断念に追い込まれた。

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