「ロシアは何も失わず」 プーチン氏、ウクライナ侵攻正当化
2022年09月07日19時45分
ロシアのプーチン大統領は7日、極東ウラジオストクで開催中の第7回東方経済フォーラムの全体会合で演説した。司会者の質問に対し、プーチン氏はウクライナ侵攻開始から半年以上が過ぎた現状認識について「ロシアは何も失っていない。むしろ主権を強化した」と強調。欧米の対ロシア制裁に屈しない姿勢を改めて示した。
また、「われわれは軍事作戦を始めたのではなく、(2014年以来の危機を)終わらせようとしている」と主張。問題は親ロシア政権が倒れたウクライナ政変に端を発するとして、国際社会を揺るがす侵攻をあくまで正当化した。
演説では、欧米の制裁が「全世界に脅威をもたらしている」と発言。食料輸出国ロシアを標的とすることで「人道危機につながる」との持論を展開した。対ロ制裁に加わっていない中国やインドを含むアジア太平洋地域などとのつながりを念頭に「ロシアを孤立させることはできない」とも語った。