安倍氏国葬出席、悩む立民 維新も表明留保
2022年09月03日07時09分
立憲民主党や日本維新の会は、故安倍晋三元首相の国葬に関し、出席するかどうかの態度表明を先送りしている。国民民主党は出席、共産党は欠席する意向を示しており、野党間で対応が割れている。
立民の泉健太代表は2日の記者会見で、「国会に対する(政府の)説明を見極めながら最終的に判断したい」と述べるにとどめた。「本当に悩ましい。安倍氏を悼む気持ちは当然あるし、これまでも内閣葬であれば出席してきた」と出席の余地も残した。
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と安倍氏ら自民党議員の関係が明らかになり国葬に反発する世論が高まる中、立民は国葬反対の主張を強めている。一方、国民などが出席を表明しており、立民が国葬を欠席すれば「共産寄り」との印象を与えかねない。
維新は国葬に賛成の立場だが、世論の賛否が割れており、出席は明言していない。岸田文雄首相が国会で説明責任を果たすよう求め、藤田文武幹事長は記者会見で「(衆参両院の)議院運営委員会で首相も入って質疑があるので、それを聞いた上で党の対応を決めたい」と説明している。
国民の玉木雄一郎代表は国葬に理解を示し出席する考えを表明。共産党の小池晃書記局長は「国葬が強行されることになれば、私たちは厳しく批判しているわけだから出席はできない」と欠席する方針を示している。