故安倍氏を永久顧問 自民内で動き相次ぐ
2022年08月29日21時15分
自民党内の議員グループや勉強会で29日、奈良市で7月に銃撃されて死去した安倍晋三元首相を「永久顧問」とする動きが相次いだ。政界に残る安倍氏の影響力を活用する狙いがあるとみられ、今後もこうした動きが党内で広がりそうだ。
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安倍氏が顧問を務めた保守系議員グループ「保守団結の会」(代表世話人・高鳥修一衆院議員ら)は29日の会合で、安倍氏を永久顧問にすることを決定。会合後、高鳥氏は記者団に「わが会に引き続き名前を残す。しっかりと安倍イズムを継承していく」と説明した。
安倍氏が最高顧問だった大麻の産業利用促進などを目指す「産業や伝統文化等への麻の活用に関する勉強会」(会長・森山裕選対委員長)も同日の会合で、安倍氏の肩書を永久顧問に変更した。森山氏はあいさつで「安倍先生の思いをしっかり受け継いでいくことが大事なことではないか」と語った。