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先制不使用削除、内容後退 閉幕迫るも合意不透明―NPT文書案改訂

2022年08月26日08時24分

25日、ニューヨークの国連本部で、核拡散防止条約(NPT)再検討会議の非公式会合を終え、会議室を出る外交官ら

25日、ニューヨークの国連本部で、核拡散防止条約(NPT)再検討会議の非公式会合を終え、会議室を出る外交官ら

  • 国連本部=米ニューヨーク(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】ニューヨークで開催中の核拡散防止条約(NPT)再検討会議は25日、最終文書草案の改訂版をまとめた。核保有国に対して核兵器の「先制不使用」政策採用を求める記述が削除されるなど、22日に各国に配布した最終文書草案から内容が大きく後退した。

最終文書案、ロシアに言及 ウクライナ原発の管理回復訴え―NPT会議

 軍縮外交筋によると、各国は25日開かれた非公式会合で、改訂版について意見を表明。核軍縮に向けた言及が「不十分」との声が上がるなど、閉幕が26日に迫る中、依然として合意には至らなかった。文書採択は全会一致が原則で、情勢はいまだ不透明だ。スラウビネン議長は改訂版にさらに修正を加えて最終日の議論に臨む意向だ。
 25日配布された改訂版は、ロシアが占拠するウクライナ南東部ザポロジエ原発で続く軍事活動に「重大な懸念」を示す文言は維持。しかし、ウクライナ当局に管理権限を戻すよう名指しされていたロシアの国名は消え「ウクライナ当局による管理を確保することの重要性を強調する」と弱まった。

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