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チリ下院、全議員に麻薬検査 「透明性」追求、人権侵害と反発

2022年08月23日13時35分

【図解】チリ

【図解】チリ

  • チリ下院=2014年5月、中部バルパライソ(EPA時事)

 【サンパウロ時事】南米チリで22日、国民に範を示すため、下院(定数155)議員全員を対象とした麻薬検査が始まった。結果は公開される。「南米の優等生」と呼ばれる同国では2019年10月の反政府暴動を機に治安が悪化し、若者らの麻薬汚染が社会問題化。ボリッチ大統領(36)にも昨年の選挙運動中に使用疑惑が持ち上がり、陰性証明書を公開して打ち消していた。

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 地元メディアによると、下院は「議員が麻薬使用者ではないことを国民に透明にすべきだ」と主張する野党議員らの主導で、今年7月に検査規則を決定。議員は4年の任期中に少なくとも2度の検査を求められており、最初に選ばれた78議員は30日までに毛髪を提出する。
 22日に検査に応じた議員からは「われわれは公務員だから透明でなければならない。政府関係者や閣僚、裁判官も受けるべきだ」と訴える声が上がった。一方、一部議員は「基本的人権の侵害だ」と反発している。検査を拒んだ場合、下院倫理委員会にかけられる可能性がある。

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