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欧州で暴風雨被害広がる 猛暑一変、仏などで死者

2022年08月19日20時32分

18日、地中海に浮かぶフランス南部コルシカ島のキャンプ場で、暴風雨で破壊されたテントを片付ける利用客(AFP時事)

18日、地中海に浮かぶフランス南部コルシカ島のキャンプ場で、暴風雨で破壊されたテントを片付ける利用客(AFP時事)

  • 18日、イタリア中部トスカーナ州マリーナディマッサで、竜巻による倒木で破壊された乗用車(EPA時事)

 激しい熱波が続いていた欧州各国で今週、天候が一変して暴風雨に見舞われ、フランスやオーストリアなどで死者が相次いだ。専門家は、気候変動の影響で熱波だけでなく、極端な異常気象が見られるようになっていると警告している。AFP通信が報じた。

〔写真特集〕気温45度超えた世界

 フランスでは18日、地中海に浮かぶ南部コルシカ島で、13歳の少女が風で倒れた木の下敷きになって死亡するなど、5人が犠牲になった。電力会社によると、コルシカ島では約3万5000戸で停電が発生。仏南部の多くの地域では3日連続で大雨が降り、鉄砲水や落雷が起きた。仏気象当局は「風は弱まっていく」としながらも、引き続き警戒を呼び掛けた。
 嵐はオーストリアも襲った。地元通信社によれば18日、北部のニーダーエスタライヒ州で倒木のため3人が死亡。赤十字報道担当者によると、南部ケルンテン州でもこの日、嵐が木々をなぎ倒し、子供2人が死亡、十数人が負傷したほか、家屋の屋根が飛ばされる被害も出た。ネハンマー首相とファンデアベレン大統領は犠牲者に弔意を示すとともに、子供が命を落としたことを「計り知れない悲劇だ」と述べた。
 イタリアも暴風雨に見舞われ、中部トスカーナ州では倒木で男女2人が死亡。当局によれば、避難する人々を学校や体育館に受け入れる準備作業が続いた。ベネチアの人気観光地サンマルコ広場では、鐘楼の一部が強風のため損傷。ミラノでは市当局が公園を閉鎖したほか、木のそばで車から出ないよう呼び掛けた。

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