神宮再開発、伐採本数を4割削減 事業者が見直し―東京
2022年08月16日17時55分
東京・明治神宮外苑の再開発事業をめぐり、三井不動産などの事業者は16日、工事に伴う樹木の伐採予定本数を見直し、当初の971本から556本へ約4割削減すると明らかにした。同日開かれた東京都の審議会の部会で説明したもので、審議会は18日の総会で環境保全の徹底を求める答申をまとめる予定。事業者はこれを踏まえて環境影響評価書を都に提出し、2022年度中にも事業に着手する。
樹木の伐採をめぐっては、都民から反対の声が上がり、事業者は4月以降、一本ずつ詳細調査を実施。971本中415本は切らずに残したり、移植したりできると判断した。また、神宮球場の建て替えに伴い、隣接するイチョウ並木の生育に悪影響が生じるとの懸念も出ていたが、設計や施工を工夫するという。
再開発は神宮球場と秩父宮ラグビー場の位置をほぼ入れ替えて建て替えるほか、芝生広場や複合ビルを整備する計画。部会は当初、5月にも答申案をまとめる予定だったが、事業者からの説明が不十分だとして結論を持ち越していた。