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サルをいじめるな サル痘感染で誤解―WHO

2022年08月10日13時32分

森林火災の被災地でボランティアから餌をもらうブラジルのサル=2020年9月、中西部マトグロソ州ポルトジョフレ(EPA時事)

森林火災の被災地でボランティアから餌をもらうブラジルのサル=2020年9月、中西部マトグロソ州ポルトジョフレ(EPA時事)

  • ごみ箱を開けようとするブラジルのサル=2018年8月、リオデジャネイロ(AFP時事)

 【ジュネーブAFP時事】世界保健機関(WHO)は9日、サル痘感染への誤解からブラジルでサルへの虐待が報じられていることを受け、サル痘の感染とサルは関係ないと世界に訴えた。WHO報道官はジュネーブで記者会見し「人類が直面しているのは人間から人間への感染だと理解する必要がある」と強調した。

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 ブラジルでの報道によると、サンパウロ州の保護区では最近、1週間足らずの間に10頭が毒を食べさせられたり、暴行されたりしたと疑われている。WHOの統計では、ブラジルのサル痘感染者は累計1700件を超え、1人が死亡した。
 デンマークで最初にサルからウイルスが見つかったことから「サル痘」と呼ばれるだけで、その後は他の動物からも検出され、最も多いのはネズミなどげっ歯類だと報道官は指摘した。動物から人間への感染もあり得るが、最近の拡大は人間同士によるものだと説明した。
 報道官は「関心を払うなら、人間社会のどこで感染が起き、人間同士で何ができるかという点だ」と強調。「動物をいじめるなんてもっての外だ」と批判した。その上で「症状があると感じたら、医療機関を受診し、他の人に感染させないよう予防に努めてほしい」と呼び掛けた。

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