サドル師派が国会解散要求 混乱長期化の恐れ―イラク
2022年08月01日01時33分
【カイロ時事】イラクのイスラム教シーア派指導者サドル師支持派の政治団体メンバーは31日、ロイター通信に対し、同派が国会解散と総選挙に加え、連邦判事の交代を要求していることを明らかにした。「要求が満たされるまで居続ける」と主張。同師支持者らは30日から首都バグダッドの国会を占拠しており、混乱が長期化する恐れが出てきた。
イラクでは昨年10月の総選挙でサドル師派が最大勢力となったが、連立交渉に失敗し、新たな大統領や首相を選出できていない。今年6月にはサドル師派の議員73人が辞職し、繰り上げ当選で勢力を強めた親イランのシーア派が首相候補を擁立。これにサドル師派が反発していた。