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住民ら「歴史的判決」 勝訴に喜びあらわ―鬼怒川水害

2022年07月23日07時20分

2015年9月の鬼怒川水害訴訟で、国の責任を一部認めた判決を受け、記者会見する原告ら=22日午後、水戸市

2015年9月の鬼怒川水害訴訟で、国の責任を一部認めた判決を受け、記者会見する原告ら=22日午後、水戸市

 「歴史的な判決だ」。2015年9月に起きた鬼怒川の水害をめぐる訴訟で、国の責任を一部認めた水戸地裁の判決を受け、原告の住民らが22日午後、水戸市内で記者会見を開き、喜びをあらわにした。

鬼怒川水害、国の責任認める 「河川管理に問題」―3900万円賠償命令・水戸地裁

 原告団共同代表の片倉一美さん(69)は「水害訴訟で国の責任が認められることはこれまでほとんどなく、今回の判決は歴史的なものだ」と話した。その上で、「毎年のように全国各地で水害が起きている。国は真摯(しんし)に判決を受け止め、河川管理のやり方を変えてほしい」と訴えた。
 同じく原告団共同代表を務め、今回の判決で賠償を認められた高橋敏明さん(68)は、鬼怒川の水害で家が半壊した。「『これは水害じゃなくて人災なんだ』と、地域住民らとともに言い続けてきた。裁判所はよくぞ国の責任を認めてくれた。本当に良かった」と喜んだ。
 水戸地裁は今回の判決で、原告約30人のうち9人に対する賠償を認めた。弁護団の只野靖弁護士は「ほんの一部でも原告の主張を認めたのは優れた判断だった。控訴審では賠償の対象を広げられるよう頑張りたい」と意気込んだ。

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