インド新大統領にムルム氏 初の先住民族出身、女性2人目
2022年07月22日05時56分
【ニューデリー時事】18日に投票が行われたインド大統領選の開票が21日実施され、与党インド人民党(BJP)を軸とする国民民主連合(NDA)が擁立したドラウパディ・ムルム前ジャルカンド州知事(64)が、野党側の推すヤシュワント・シンハ元外相(84)を抑えて当選した。ムルム氏は先住民族出身で初、女性では2人目の国家元首となる。得票率は64.03%だった。
ムルム氏は東部オディシャ州の先住民族サンタル出身で、教師などを経て政界入りした。サンタルを含む先住民族はカースト制度の枠外にあるとされ、旧被差別階層のダリットと共に根深い差別の対象となってきた。
就任式は25日の予定。結果を受け、モディ首相はツイッターに投稿し「インド発展の道のりを強化する傑出した大統領になると確信している」と祝福した。