ロシア軍が中部で空爆、21人死亡 東部も戦闘継続、穀物輸出は前進―ウクライナ侵攻
2022年07月15日01時42分
【パリ時事】ロシア軍は、ウクライナ東部ドネツク州の要衝スラビャンスク東方の都市セベルスク奪取を狙い、作戦を継続した。前線から外れた地域への空爆も実施。ロイター通信がウクライナ当局の情報として伝えたところでは、中部ビンニツァに14日、ミサイル攻撃があり、子供3人を含む21人が死亡、91人が負傷した。このうち約50人は深刻な状態とみられ、さらに死者が増える可能性がある。
ロシアとウクライナ、トルコ、国連の4者は13日、イスタンブールで、ロシアの侵攻で滞るウクライナ産穀物の輸出について協議。国連のグテレス事務総長は、黒海経由での輸出再開に向け「実質合意」に至ったと述べた。ウクライナのゼレンスキー大統領もビデオ演説で「数日以内に詳細について国連総長と合意する」と話した。
ウクライナ警察当局高官によれば、ビンニツァではロシア軍の複数のミサイルがオフィスビルに命中した。付近の集合住宅も被害を受け、大きな火災が発生したという。ゼレンスキー氏は通信アプリで「あからさまなテロ行為だ」と非難した。