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繰り返し違法殺人か アフガンで英特殊部隊―BBC

2022年07月12日19時31分

 【ロンドン時事】アフガニスタン戦争中の2010~11年、現地に派遣された英軍特殊空挺(くうてい)部隊(SAS)が、拘束者や非武装の人々の違法な殺害を繰り返した疑いが浮上した。BBC放送が12日、入手した軍の内部資料を基に報じた。半年間の作戦活動中に54人を殺したとみられる部隊も存在するという。
 BBCは数百ページに及ぶSASの作戦に関する資料を分析。南部ヘルマンド州では「殺すか捕まえるか」と称した奇襲作戦が繰り返され、隊員の証言によると、非武装とみられる拘束者を殺害したり「誰が一番多く殺せるか」競争したりした。現場にAK47自動小銃を置いて、武装した相手を殺したと釈明する工作も行われたという。
 SAS首脳は「違法な殺人」の報告を受けながら、軍警察に連絡しなかった。極秘メモで、違法な殺人を行う「意図的な方針」があった可能性を指摘した高官もいた。
 SAS本部に勤務経験のある高官はBBCに「一晩で殺された人数が多過ぎる。(資料にある)説明も意味を成さない。拘束された者が死ぬことはあってはならない」と批判し、「深い懸念」を表明した。

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