イスラエル側から銃撃 パレスチナの女性記者射殺―国連人権事務所
2022年06月24日22時57分
【アンカラ時事】パレスチナ系米国人の女性記者、シリーン・アブアクラさんがパレスチナ自治区ジェニンでイスラエル軍の急襲作戦を取材中に銃撃を受けて死亡した事件で、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は24日、独自調査の結果として「銃弾はイスラエル治安部隊から発射された」と発表した。
5月11日に起きた事件をめぐり、イスラエル政府はパレスチナ武装勢力の発砲が原因だった可能性に言及していた。しかし、OHCHRは武装勢力が事件発生時、現場で活動していたことを示す情報は見つからなかったと指摘した。
一方、イスラエル軍はOHCHRの発表を受けて声明を出し、少なくともイスラエル側がアブアクラさんを意図的に狙った事実はないと説明。発砲したのが「パレスチナ人の狙撃手かイスラエル兵かを断定することはできない」と強調した。