• ツイート
  • facebook
  • hatena-bookmark
  • コメント

ゾウに「人格」認めず 愛護団体の訴え退け―NY州最高裁

2022年06月15日14時23分

米ニューヨーク市内のブロンクス動物園で飼われているメスのアジアゾウ「ハッピー」(ソーシャルメディアより)(ロイター時事)

米ニューヨーク市内のブロンクス動物園で飼われているメスのアジアゾウ「ハッピー」(ソーシャルメディアより)(ロイター時事)

 【ニューヨーク時事】動物園のゾウに「人格」はあるのか―。この問題をめぐって争われた裁判で、米東部ニューヨーク州の最高裁は14日、ゾウに人格を認めないとする判断を下した。

その「ニャン」の要求は餌? それとも愛? “猫語”翻訳アプリが人気【けいざい百景】

 渦中のゾウは、ニューヨーク市内のブロンクス動物園で飼われているメスのアジアゾウ「ハッピー」。1977年にこの動物園に連れてこられた。動物愛護団体はハッピーをより自然な環境に移すことを目指し、4年前に提訴。ハッピーには「人格」があるとして、動物園での飼育が「違法な拘束」に当たると主張した。
 州最高裁は人格を認めなかった下級審の判断を支持し、愛護団体の主張を退けた。判決は「ゾウが適切な世話と思いやりを受けるにふさわしい知能を持った存在であることは、疑いの余地がない」としながらも、「ハッピーは人間ではないため、違法な拘束の対象には当たらない」と指摘した。
 ただ、今回の判断に関わった裁判官7人中2人は判決への反対意見を述べている。愛護団体は今後もハッピーの解放に向けた運動を続ける方針だ。

関連記事

こんな記事も

国際用語

国際

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ