入国前検査、12日から不要 米、新型コロナの渡航規制緩和
2022年06月11日12時09分
【ワシントン時事】米政府は12日から、空路での渡航者に義務付けていた入国前の新型コロナウイルス検査を撤廃する。疾病対策センター(CDC)が10日、発表した。新型コロナ感染対策として導入した陰性証明の提示を不要とし、渡航規制を緩和する。
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CNNテレビ(電子版)によると、観光業界は数カ月にわたり入国前検査の撤廃を政府に要望していた。
CDCは発表で「パンデミック(世界的大流行)は新たな局面に移行した」と指摘。ワクチン接種の拡大や効果的な治療法の確立などにより、重症化や死亡のリスクが軽減したと説明した。ただ、状況が変わった場合は検査の義務付けを再び導入する可能性も示した。
バイデン政権は発足直後の昨年1月、空路で米国入りする渡航者を対象に、出発前3日以内の陰性証明の取得を義務化した。昨年12月には、変異株「オミクロン株」の拡大を受けて運用を厳格化し、出発前日か当日の証明取得を義務付けていた。