中国と豪州が双方非難 南シナ海で両軍機接近
2022年06月07日18時09分
【北京時事】中国国防省の譚克非報道官は7日の談話で、オーストラリア軍のP8哨戒機が5月26日、南シナ海西沙(英語名パラセル)諸島付近の「中国領空」に接近したなどとして「断固とした反対」を表明した。これに先立ち豪州側は、中国軍の戦闘機「殲16」が豪軍機に近づき、危険な進路妨害を行ったと非難していた。
マールズ豪国防相は5日、前方に飛来した中国軍機がレーダーかく乱用のアルミ箔(はく)を含む「チャフ」を放出し、豪軍機のエンジンに吸い込まれたと明らかにした。豪国防省は、自軍機が「国際空域」を飛行していたと説明している。
これに対し譚氏はチャフには触れず、「豪軍機は中国の主権や安全を著しく脅かした。中国軍の対応措置は合理的かつ合法だ」と主張した。