北朝鮮、核実験へ坑道復旧 IAEA「深刻な懸念招く」
2022年06月06日20時14分
【ベルリン時事】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は6日の理事会で、北朝鮮が2018年に爆破した北東部・豊渓里の核実験場で、坑道の一つを復旧させた兆候があると明らかにした。核実験の準備の可能性があるとして、実験を強行すれば「国連安保理決議違反であり、深刻な懸念を招く」と警告した。
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グロッシ氏は理事会の冒頭声明で、北朝鮮は北西部・寧辺でも核活動を継続していると指摘。5000キロワットの黒鉛減速炉が稼働を続けているほか、ウラン濃縮用とみられる建物に屋根が付けられ、外観が完成したと説明した。1994年に建設が停止された別の黒鉛減速炉(5万キロワット)では、別の施設に再利用するため、建物が解体されているという。