北朝鮮、核施設の建設再開か 寧辺の黒鉛減速炉―米専門家
2022年05月14日16時29分
【ワシントン時事】米核専門家のジェフリー・ルイス氏は13日、最近の衛星写真の分析として、北朝鮮が北西部・寧辺にある黒鉛減速炉(5万キロワット)の建設を再開したという見方を自らのウェブサイトで明らかにした。1994年に建設が中断された黒鉛減速炉で、完成した場合、1年間で10発以上の核爆弾の製造が可能なプルトニウムを確保することができるという。
【写真】北朝鮮・寧辺の黒鉛減速炉の衛星画像(2018年2月撮影)
衛星写真は4月20日と5月7日に撮影された。ルイス氏によると、写真には付近を流れる川から冷却用とみられる水を減速炉施設へと引くパイプラインを敷設する様子が写っていた。ルイス氏は「北朝鮮が減速炉完成へと動いている最初の明白な兆候だ」と指摘した。