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〔バロンズ〕パニックになるな、下落幅は史上3位だが

2020年02月25日12時39分

Photo by Spencer Platt/Getty Images

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 ◇下げ幅上位、2018年に集中

 ダウ工業株30種平均が1000ドル超下げたのは、長い歴史のうちで3回目だ。しかし、投資家は下げ幅を気にしないはずだ。下落率も大きいが、市場パニックとは程遠い。
 24日は米国の投資家にとって悪い日であり、この事実を避けることはできない。中国以外での新型コロナウイルスの感染拡大に、すべての投資家が動揺した。
 欧州では(ロンドン市場の)FT100種平均株価指数が3.3%安。香港のハンセン指数は1.8%下落した。また、NYダウは3.6%、S&P500指数は3.4%それぞれ下げた。
 NYダウは24日1032ドル安で終わったが、過去を見るとそれほど悪くはない。前回1000ドル超下げたのは2018年2月。下げ幅トップ10のうち半分が2018年に発生している。NYダウには悪い年だったものの、大惨事ではなかった。2018年は序盤に大きく下げた日が多かったが、長く続く米国の強気相場は終了しなかった。
 2018年2月の下落率は4%強。しかし、3月に入る時点では年初来プラスを維持していた。これは良い話だ。

 ◇今回の下げ率はワースト1%入り

 悪いニュースもある。24日の3.6%の下落率は、約3万日のNYダウの歴史の中でもワースト1%に入る。ただ、下げ率歴代10位には程遠い。8%超下げないと、リスト入りできない。
 下げ率10位のうち8回は1932年末より前に発生している。現代で10位に入ったのは1987年10月19日のブラックマンデー(暗黒の月曜日)だけだ。NYダウは何と22.6%下げ、その1週間後26日には8%下げた。
 下落幅は見出しになるが、投資家が注目するのはパーセントだ。この先、NYダウの短期的な方向を決めるのは、新型ウイルスの感染拡大を封じ込め、抑制する能力だろう。
 第1および第2四半期の経済活動は新型ウイルスの影響を受ける見込みだ。世界で2番目の経済規模を持つ中国は100%稼働してはいない。世界的に企業利益が損なわれる。しかし、新型ウイルスの感染拡大が抑えられれば、経済活動は立ち直るはずだ。
 感染抑制は予想ではなく、期待だ。すべての投資家やヘルスケアのプロが望んでいることだ。

※バロンズ・ダイジェスト(https://barrons.jiji.com/)より
※Translated and summarized by Jiji Press from original content supplied by Barron's.Copyright (C) 2020, Dow Jones & Company,Inc.

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