【解説】新型コロナウイルス「大半は軽度」 中国大規模調査

2020年02月19日12時39分

【北京AFP=時事】中国疾病対策予防センターは、中国で新型コロナウイルス「COVID‐19」に感染した患者の大半の症状は軽度だとの調査結果を発表した。危険性が最も高いのは、高齢者と基礎疾患がある人だという。(写真は資料写真)
 中華流行病学雑誌に掲載された論文は2月11日時点で、中国国内で新型コロナウイルスへの感染が確認された、疑いがある、臨床診断済みまたは無症状の人計7万2314人を対象に調べたもの。
 今回の調査は、2019年12月末に新型コロナウイルスの流行が始まって以来、最大規模となる。
 論文の主要点をまとめた。

■リスクが高いのは高齢者と基礎疾患のある人
 症状については全体の約80.9%が軽度、13.8%が重度で、致命的と分類された人は4.7%にとどまった。致死率が最も高いのは80歳以上の人で14.8%だった。
 基礎疾患がある人で致死率が最も高いのは心疾患の人で、次いで糖尿病、慢性呼吸器疾患、高血圧の順だった。
 9歳以下の子どもの死亡例はないが、母親を通じて感染した新生児の症例は少なくとも2例分かっている。
 39歳以下の患者の致死率は0.2%で、依然として低い水準にとどまっている。致死率は年齢とともに上昇する。40代は0.4%、50代は1.3%、60代は3.6%、70代は8.0%だった。また、男性の致死率は2.8%で、女性の1.7%を上回っている。新型コロナウイルスによる全体の致死率は2.3%。
 新型コロナウイルスによる感染症患者の86%近くが、湖北省武漢在住または滞在歴があった。新型コロナウイルスの発生源と考えられる武漢の海鮮市場では、野生動物の違法取引が行われていた。武漢は先月23日から封鎖されている。
 新型コロナウイルスの流行は、1月24日から26日の間に「最初のピーク」に達したと、論文は指摘している。
 論文ではまた、2月11日以降は全体の流行曲線(エピデミックカーブ)に「減少傾向」がみられると示唆している。これは新型コロナウイルスの広がりが、特に湖北省以外で減速していることを意味する。

■「流行再燃の可能性」
 新型コロナウイルスは1月末の春節(旧正月)の休暇で、数億人もの人が中国国内を移動したことに伴い拡散した。
 現在多くの人が休暇から戻っており、中国は「流行が再燃する可能性」に備える必要があると、論文の執筆者らは警告している。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕

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