喫煙で自由を「まっとう」、公共の場でたばこを吸う女性たち サウジ

2020年02月18日12時39分

【リヤドAFP=時事】サウジアラビアの首都リヤドにある高級カフェで、椅子に腰掛けた27歳のリマさん(仮名)は注意深く周囲を見渡し、顔見知りがいないことを確認すると、電子たばこを吸い、煙を吐き出した。(写真はサウジアラビア・リヤドのカフェでたばこを吸うナジラさん)
 リヤドの民間企業で勤務するリマさんはAFPに対し、「公共の場でたばこを吸うことは、新たに勝ち取った自由の行使の一部だと感じる」と話す。
 20世紀初頭における欧米のフェミニスト同様、サウジでも社会変化の時代に、解放の象徴としてたばこやシーシャ(水たばこ)、電子たばこを吸う女性たちがいる。
 女性が公共の場でたばこを吸う光景は最近、より頻繁に見かけるようになっているが、大々的な改革が導入される前の超保守的なサウジでは想像もできなかったものだ。
 サウジの事実上の指導者で、野心的なムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、穏健かつビジネス志向の印象を与えるべく、数々の経済的・社会的な新制度を打ち出している。
 今や女性らは、車を運転したり、公的スポーツイベントやコンサートを観覧したり、男性後見人の許可なく旅券(パスポート)を取得することが認められている。
 2年前から喫煙を始めたリマさんは、たばこの悪影響に関する懸念は気にしていないが、家族に自身の喫煙を知られることを心配している。ただ、家族と決着をつける用意もあるという。
 「家族に対して、これは私個人の自由に関することだと主張するつもりはない。なぜなら、男性のように女性が自由にたばこを吸うことなど理解できないだろうから」
 26歳のナジラさん(仮名)は、社会の急変にもかかわらず、ダブルスタンダードがまだ存在し、女性が喫煙することは「恥ずべき、不名誉なこと」だと見なされていると話す。
 複数のテーブルを男性喫煙者たちが囲む中、唯一の女性であるナジラさんは、「社会を変え」、時折受ける下劣な視線を無視していくと語った。
 ナジラさんは「家族が私を喫煙者として受け入れてくれた時に、私の権利は完全に尊重されることになるだろう」と話し、友人が両親に喫煙していることがばれ、依存症のクリニックへと送られてしまったことを回想した。
 ナジラさんは10代の頃に喫煙を始めたが、サウジの英字紙アラブ・ニューズが報じたアブドルアジズ国王大学医学部による2015年の調査によると、サウジではナジラさんのように女子高生の最大65%が内緒で喫煙しているという。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕

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