サカサクラゲの一種、「毒入り手りゅう弾」で捕食 研究

2020年02月17日12時20分

【パリAFP=時事】触手がないサカサクラゲの一種が、獲物を捕らえるために毒入りの手りゅう弾のような小さな球を放出し、「ひりひりする水」を生じさせていることが、13日に発表された研究論文で明らかになった。このクラゲがどのように捕食しているのかは長年謎に包まれていた。(写真は米首都ワシントンのスミソニアン自然史博物館で飼育されているサカサクラゲの一種Cassiopea xamachana。スミソニアン自然史博物館提供)
 サカサクラゲの一種Cassiopea xamachanaは、米フロリダ州やカリブ海、ミクロネシア周辺の浅水域に生息する。クラゲに直接触れていないにもかかわらず刺されたような症状が出るため、シュノーケルやサーフィンを楽しむ人にとって悩みの種となっている。
 これまでは、分離された触手や子どものクラゲによるものだと考えられていた。だが、米海軍調査研究所の研究チームはこのクラゲが実際には、あおむけになり上方に有毒性の粘液が入った小球を投げつけていることを発見した。
 「カッシオソーム」と名付けられたこの小球は獲物を殺すことができ、「ひりひりする水」を生じさせるという。
 研究チームがカッシオソームを分析した結果、表層が数千個の刺胞で覆われていることが明らかになった。毒性は人間に深刻な被害を及ぼすほどではないが、皮膚細胞を破壊することができ、小型の生物にとっては致命的だという。
 研究結果は、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ・バイオロジーに掲載された。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕

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