シリア北西部で内戦勃発以来最大の避難、2か月半で69万人 国連

2020年02月13日09時15分

【ベイルートAFP=時事】国連は11日、シリア反体制派最後の拠点となっている北西部イドリブ県での政府軍の攻勢を受け、昨年12月1日からのわずか2か月半で、約69万人が避難を余儀なくされたと明らかにした。9年にわたるシリア内戦で最大の避難になったという。(写真は資料写真)
 シリアでは、内戦によってすでに人口の半数以上が避難していたが、ロシアの支援を受けた政府軍がイドリブ県で攻勢に出たことで避難民の数が急増した。
 政府軍の攻撃により国内各地の反体制派拠点を追われた大勢の避難民が、イドリブ県とその周辺地域で足止めされていた。
 すでに300万人以上の難民を受け入れているトルコは、シリアからの新たな避難民の大量流入を懸念し、国境を閉ざしている。
 マットレスを積み上げたトラックに乗った家族の車列は果てしなく続く。折しも厳しい冬で、一部地域では氷点下まで冷え込み、降雪も観測されているため、深刻な人道危機となる懸念が高まっている。国連は、避難所問題の早急な解決を求めている。
 国連の統計によると、シリア内戦によって世界最大の難民危機が起き、550万人が国外で難民に、600万人超が国内避難民になった。この難民危機は、第2次世界大戦以来最大とみられている。
 イドリブ県では11日、反体制派を支援するトルコ軍がシリア政府軍のヘリコプターをロケット弾で撃墜し、乗員2人が死亡した。トルコ政府は、同国軍を攻撃すれば「重い代償」を支払うことになると警告しており、両者の間で緊張が高まっている。
 10日にも、シリア政府軍の砲撃でトルコ兵5人が死亡したばかり。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕

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