オバマ夫妻初のプロデュース映画、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞獲得

2020年02月12日12時26分

【ハリウッドAFP=時事】米国のバラク・オバマ前大統領夫妻がプロデュースした映画『アメリカン・ファクトリー』が9日、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した。中国人富豪が再開した米中西部の工場をめぐる作品で、作品を後援した動画配信大手ネットフリックスにとっても栄誉となった。(写真は第92回アカデミー賞授賞式で、長編ドキュメンタリー賞を受賞した『アメリカン・ファクトリー』の監督を務めたジュリア・ライカート氏〈左〉とスティーヴン・ボグナー氏〈左から2人目〉)
 本作では、「ラストベルト(さび付いた工業地帯)」の地域社会が、生活に必須の雇用を取り戻す巨大工場が再開を楽観していたものの、中国人経営陣が従業員らに厳格かつ過酷な要求を突き付け、応じない人々を解雇する展開となり、怒りを募らせ幻滅していく過程が描かれている。
 監督はジュリア・ライカート氏とスティーヴン・ボグナー氏。ライカート氏は受賞スピーチで、「われわれの作品はオハイオ州と中国の話だが、家族により良い生活をもたらそうと人々が制服を着て、タイムカードに打刻しているどんな場所でもあり得る」と語った。
 さらに同氏は、「今日働く人々はますます大変になっている。われわれは、世界の勤労者が団結する時に物事は良くなると信じている」と述べた。
 この作品はブルーカラーから経営陣まで米中両国の勤労者らの生活に、強大なグローバル経済の力がどのような変化をもたらしたかを描き出している。
 オバマ前大統領夫妻は、サンダンス映画祭で監督賞を受賞していた本作を昨年初めに獲得し、ネットフリックス上で昨年8月に公開。
 オバマ夫妻の製作会社「ハイヤー・グラウンド・プロダクションズ」が手掛けた最初の作品となった。
 本作がアカデミー賞を獲得したことを受けて、オバマ夫妻は9日、ライカート・ボグナー両監督に祝意を伝えるとともに、「悲痛な経済上の変化がもたらした人間らしい影響を語った複雑かつ感動的な物語」だと評価した。
 オバマ前大統領は、「ハイヤー・グラウンドの最初の配信作品で、才能のある実直で善良な両氏がアカデミー賞を取ってきてくれたことをうれしく思う」とツイッターに投稿した。
 またミシェル夫人も同じくツイッターで、両監督の「心と正直さが評価されてうれしい──最高の物語が整然とし、完全であることはまれだから。でもそういった場所にこそ、しばしば真実があるものだ」と記した。
【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕

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