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「死刑を求めます」 遺族らが意見陳述―相模原殺傷・横浜地裁

2020年02月12日15時55分

 相模原市の重度知的障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年、入所者ら45人を殺傷したとして、殺人などの罪に問われた元職員植松聖被告(30)の裁判員裁判の第14回公判が12日、横浜地裁(青沼潔裁判長)であり、遺族らが意見陳述した。入所者の姉=当時(60)=を亡くした男性は「死刑を求めます」と述べた。

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 男性は被告に一礼した後、裁判長の方を向き、時折言葉を詰まらせながら手にした書面を読み上げた。「事件からの3年半、園職員、家族、世の中の人が、心に忘れられない傷を負って生きている。植松聖さん、あなたはどうですか」と問い掛けた。
 その後、「好き放題言って、あまりにひどいのではないですか。自分の人生と起こしてしまった事件に真剣に向き合う時ではないですか。人生は一度きり、しっかり考えてください」と訴えた。
 長男(46)が重傷を負った尾野剛志さん(76)も陳述し、障害者に対する被告の差別的な発言について「社会が受け止めると思っているのか」と批判。「同じような考えを持つ人が現れないよう、日本全国民が納得する量刑をお願いします」と求めた。
 事件現場に居合わせた女性職員は遮蔽(しゃへい)板の内側から陳述。「『(被害者は)しゃべれない』と正直に言うと、刺されました。私の答えで命が奪われた衝撃は、今も忘れられません」と声を震わせた。
 事件後は仕事に復帰したものの、夜勤などが再開できるまでに1年半かかったとし、「裁判で被告の発言を聞き、悲しく切ない。社会で生きていてはいけない人だ」と述べた。

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