米民主、新星誕生に期待 スタートで混乱、肩透かしも―11月決戦へ
2020年02月05日18時59分
米大統領選の民主党候補指名争いの初戦アイオワ州党員集会の集計結果発表が4日、始まった。事前の予想を覆し、最若手のブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長(38)が躍進し、新星誕生の可能性を予感させた。ただ、長引く集計の混乱で勝者はすんなりとは決まらず、11月の決戦に向けて肩透かしの印象も残った。
◇オバマ氏と重ね合わせ
「1年前は、名もなく金もなく、ただあるのは大きな構想だけだった。それが今、トランプ大統領を葬り去り、より良い未来をつくるためのレースの先頭にいる」。第1回の集計結果が発表された4日夕、ブティジェッジ氏は興奮気味に支持者の前に姿を現した。
切れ味鋭い討論で、有力候補の一人として頭角を現したブティジェッジ氏は、支持率がこのところ伸び悩んでいた。「トランプ氏に勝てる候補」かが重視される指名争いを制するには、若さへの期待感を一段と高める必要があった。
トップクラスの集金力を武器に、ブティジェッジ氏は、ほとんどの戦力をアイオワに集中。12年前にアイオワでの勝利をきっかけに指名を獲得して大統領選を制したオバマ前大統領と自らを重ね合わせ、「私はアイオワが米国の常識を変えるのを目撃した。もう一度歴史をつくってみないか」と呼び掛けた。
指名争いは、バイデン前副大統領(77)とサンダース上院議員(78)の2人を軸に展開される。ブティジェッジ氏に集まるのは清新さや世代交代への期待だ。昨年夏から熱心な支持者になったというカート・ビーバーさん(73)は「彼の立ち居振る舞いを見ていると、米国を分断と混乱から引き戻してくれるのではないかと感じる」と語る。
しかし、新星誕生でトランプ氏打倒の機運を盛り上げたい民主党は、自らつまずいた。集計作業の遅れから、丸1日たっても勝者を確定できず、候補者のほとんどは11日の第2戦のニューハンプシャー州予備選に向け、アイオワを後にしてしまった。
◇政治集会の様相
民主党の指名争い開幕と時を同じくして、トランプ氏も再選に向けた重要な節目を迎えた。
弾劾訴追された「史上3人目の大統領」の汚名をトランプ氏に刻んだウクライナ疑惑をめぐる弾劾裁判では、5日に「無罪」評決が下される見通し。48日前にその弾劾訴追決議を受けた下院本会議場で、トランプ氏は4日、年に一度の一般教書演説に臨んだ。
「あと4年! あと4年!」。共和党議員が再選への期待を連呼する中、トランプ氏の演説は、就任後3年間の成果を誇る政治集会の様相を呈した。
大統領選で鍵を握る労働者層向けに、自身の経済政策が「ブルーカラーブーム(労働者の活況)」をもたらしたとアピール。サンダース氏が提唱し、民主党議員の多くが支持する国民皆保険制度を念頭に「社会主義が米国の医療保険制度を破壊することは断じて許さない」と、再選への決意を新たにした。(デモイン=米アイオワ州=時事)
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